提灯と夏の思い出

提灯の思い出と言えばちょっと思い出す事があります。大体お祭りとかをするのってお盆の時期だと思います。それくらいの時期というのは丁度夏休みを半分ほど過ぎた時期に当たるんですよね。前半は楽しみで一杯だったのですが後半になると今度は夏休み終了までのカウントダウンが始まります。凄く辛くなってくる時期です。だからそんな時期に開催される夏祭りの提灯をみると少しは夏休みの終るという現実から離れる事ができるんですよね。

私が好きなのは夏祭りでも夜店でした。夜店で食べ歩きしたりくじ引きをしたりするのは凄く楽しみでした。いつもお祭り会場に行く時に提灯を発見するともう少しで食べ歩きできるという期待感で一杯になりました。これは毎年共通しいておこる感覚です。

そして散々夏祭りを楽しんだ後家に帰るのですが提灯の姿がなくなるとまた再び現実に戻ってしまうのです。ああ、もう少しで夏休みも終わりだな。夏祭りという楽しいイベントも終ってしまったし、これからはどのようにして夏休みを過ごせばいいのかと。ちょっと寂しさを感じてしまいます。

しかしそんな夏休みを毎年私は過ごしていたのですね。今は無職で夏休みも冬休みも関係の無い生活をしているので提灯の姿がだんだん消えていくのを寂しいと思ったりはしませんが、学生の頃の夏休みを思い出してしまいます。私にとっては学生時代の思い出が凝縮されたアイテムです。

提灯に救われた思い出

提灯の思い出といっても、いくつもあるのですが、大人になってからの思い出を紹介したいと思います。

それは花火大会のことでした。私の家からは電車を乗り継いで、2時間近くかけていかないとたどりつかない場所で開催されるので、友達と3人で電車にのって出かけました。それは有名な花火大会なので、前からとても楽しみにしていました。一度は絶対行ってみたいと思っていた花火大会でしたので、どんなのだろうとドキドキしていました。提灯なんかが飾ってあって、屋台もいっぱい出てあるのかしら?なんて漠然と想像しながら。

そして、電車を降りてから、ひたすら歩きました。まさかこんなにも歩くとは思いもしなかったので、サンダルをはいてきて大失敗だったと後悔しては悲しくなり、いつになったらたどりつけるのだろうと不安でした。歩いているうちに、提灯を見かけました。

これはもうそろそろ会場に近づいてきたという証拠だね!と友達と一緒に提灯を見て喜んだのでした。そして、もうしばらく歩くとやっと屋台なんかも登場して、原っぱでゆっくり座って花火を見ました。とてもよく歩いて、疲れましたが、その分花火はとてもきれいでした。あきらめずに、しっかり最後まで歩いてよかったです。帰りは、何とバスを発見!無事バスで駅まで帰ることができました。

すべてを包み込んでくれた提灯

提灯というと飲み屋さんをすぐ思い浮かべる私はかなりの飲んべえなのですが、もうそろそろ秋も深まりだしまして、お酒がおいしい季節になってきましたから、無理もないことでしょう。私はあの赤い提灯にちょっとした思い出がありまして、見るたびに思い出すのですよね。

私が会社に入りたての新人の頃、何もわからず都会に出てきて、知り合いもおらず、毎日くたくたになりながら働いていました。金曜日の夜は自分に対するごほうびの意味もこめて飲み屋さんに行くことにしていたのですけど、ある冬の夜、いつものように赤い提灯にひかれてふらふらと歩いていたら、雪が降ってきたのですねぇ。

いつも見ている提灯なのですけど、雪が降りしきる中で見たその明かりは、一段と暖かく、全てをつつみこんでくれるかのようなやわらかさを持っていたんです。それからは、こういうちょっとした変化がうれしくなりましてなんとなく前向きになれました。

私みたいな人間の小さい人もそうでない人も、全てをつつみこんで受け入れてくれる、あの提灯の思い出は私の中でいろんな意味で大きな意味を持っています。今も私はあいかわらずの人生を送っていますけど、もう下を向こうとは思いません。待っていてくれる人もいますし、私がいなくなれば悲しむ人が、あまりにも多すぎるからです。そんなことをふと考えるのも、秋ならではのことなのでしょうかね。

おばけ屋敷の提灯

提灯の思い出と言えば思い出すことが一つあります。それはおばけ屋敷のときに使われていた提灯です。

それは野外活動のときに使われていたものだったと記憶に残っています。野外活動というのはオリエンテーリングとかがメインと考えられますが私達の中での一番のメインイベントというのは肝試しだったのです。先生たちがオバケとか仕掛けとかと作っていたのですが中でも印象的だったのが提灯のおばけでした。

怖かったというよりも面白かったという印象の方が強いですね。だって誰がもっているのか一目瞭然だったのですから。しかし先生たちが一生懸命私達を怖がらせようとしてがんばって作ったということは凄く分かりました。あの時の提灯から舌でているオバケのしかけは30を超えた今になっても物凄く記憶に残っています。

それからというものおばけ屋敷に行って提灯のオバケがでるたびにあの野外活動のときの先生のことを思い出します。私はあまり学校に対してはいい記憶というものは残っていないのですが、こればかりは先生のおかげでいい思い出となりました。凄く感謝しています。

そんなわけで私は提灯=お化けです。少し変わっているかもしれませんが提灯は使っていくと古びて味がでるというか風合いが出ていくのでお化けに変化していったのだと思います。